北海道を中心に、自然・環境・野生生物に関する活動のリーダー的存在の小川巌さん(エコ・ネットワーク代表)は、フットパスのエキスパートでもあります。
英国生まれのフットパスは、登山や目的地を目指すハイキングなどとは違い、歩くことで出会えるさまざまなことを楽しむ“歩く文化”で、「人と人」「地域と地域」あるいは「人と地域」の「つながり」であると小川さんは考えています。そして北海道こそがフットパスが一番似合う土地であると言います。
自然を楽しみながら歩くフットパスは、札幌のような大きな都市にも普及しつつあります。道外の都市とは圧倒的に短い歴史ではあるけれど、開拓から始まる歴史や今の暮らしや文化を歩きながら楽しむことは、札幌の大きな魅力にもなります。
エコ・ネットワークではフットワークやワークショップなど、さまざまなイベントを開催していますのでHPでご確認ください。
北の海で泳ぎが苦手で昆布にくっついて生きている小さな魚に「ナメダンゴ」という健気な仲間がいること知ってペンネームにしています。
で、つい先日、自宅に配達される新聞に入っていた「三浦文学でまちおこし “フットパス”バスツアー第一弾というチラシが目にとまりました。9月25日出発日だそうです。日帰りで、一般は8,800円。三浦文学ファン向けでしょうか。
文言を拾うと、『塩狩峠』号で行く、小説体験JRの旅……/『フットパス 和寒「塩狩峠の道』コース全長約6.4キロメートル、所用時間約1時間20分。/臨時イベント列車『塩狩峠』号などなど。フットパスのコトバが広がしだしていることを感じましたが、来年5月、6月にも予定されているとのこと。
ライフスタイルの新しい動きは「認知症」防止にも役立つことが証明されると良いですね、そんなことも思いました。
フットパスについて、NAMEDANGOから追加の雑報。
先月(8月)、数年ぶりに時間つぶしもかねて立ち寄った古書店で「おたがいさま」(森まゆみ著:ポプラ社・2011年刊)を購入。
超がつくような無愛想な店主でしたが、これを購入しようともっていくと、一転して笑顔になりました。
購入の数日前、確か「TOKYOディープ」というNHKテレビの番組で「谷根千」を取り上げていて、昔の映像も紹介される中で同書の著者である「森まゆみ」さんが登場していたこともあってなにやら縁を感じて入手した次第です。
で…「ロンドン郊外のパブリック・フットパス」というエッセーがあり、著者のロンドンでの体験談が載っていました。
エッセーの最後の部分は「日本の里山にもこんなパブリック・フットパスを造ったらどうだろう。歩きやすい里山ばかりなんだから。」でした。森さん、10年ぶりのロンドン行き(2009年)だったそうです。
フットパス、というコトバを目にしたご報告でした。